彼女の現在地を語る上で、1990年代後半から2000年代初頭にかけての熱狂を素通りすることはできない。特にフジテレビジョンが制作したドラマ群において、彼女が放った輝きは日本のテレビドラマ史に刻まれる金字塔となった。
1997年の『ビーチボーイズ』で見せた瑞々しい少女の佇まいは、社会現象と呼ぶにふさわしいブームを巻き起こした。しかし、彼女の真価は単なるアイドル的人気にとどまらなかった。野島伸司脚本の『リップスティック』(1999年)では、少年鑑別所に収容された心に傷を抱える少女という難役を熱演。透明感の奥底に潜む危うさや感情の爆発をリアルに表現し、批評家たちを唸らせた。平成のテレビカルチャーを牽引したこれらの名作群は、今なお色褪せない引力を放ち続けている。