1980年代半ば、集英社が満を持して創刊した男性ファッション誌『MEN'S NON-NO』。その創刊期を象徴するカリスマとして抜擢されたのが、風間トオルだった。サーフィンで引き締まった身体と、健康的で爽やかな笑顔。彼は一躍、日本中の若者が憧れるトップクラスのファッションモデルへと上り詰める。
誌面で彼と共に双璧をなしていたのが、のちに日本を代表する実力派スターとなる阿部寛だ。二人が見せた都会的で洗練されたスタイルは、それまでの泥臭い男性像を過去のものにし、日本のファッション業界に巨大な旋風を巻き起こした。専属モデルとして雑誌の顔となった彼の勢いは、もはや紙面の中だけには収まりきらなかった。