松嶋菜々子が打ち立てた数字の金字塔は、いまなお語り継がれている。『やまとなでしこ』で見せた、金持ち男を狙う玉の輿願望剥き出しの客務員・神野桜子。一歩間違えれば嫌われかねないキャラクターを、持ち前の気品と愛くるしさで極上のロマンチックコメディへと昇華させた手腕は見事というほかない。
一方で、社会的現象となった『家政婦のミタ』では、感情を一切捨て去った謎多き家政婦を怪演。一切笑わない異色のヒロイン像は茶ノ間に衝撃を与え、最終回では最高視聴率40%という怪物級の記録を叩き出した。振り幅の広さと圧倒的な存在感こそが、彼女が最高峰と呼ばれる所以だ。