店名に「ワイン」を冠する通り、同店では料理とワインの組み合わせ(マリアージュ)に並々ならぬこだわりを持っています。脂の融点が低く、口の中で滑らかに溶け出すA4・A5ランク黒毛和牛の旨味を受け止めるには、科学的な裏付けに基づいたワイン選びが不可欠です。
例えば、サシがしっかりと入った特上カルビやロースには、しっかりとしたタンニン(渋み)と凝縮感のある果実味を持つフルボディの赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニヨンやシラー等)がベストマッチします。ワインのタンニンが牛肉の脂分を包み込んで後味をリフレッシュさせ、次のひと口をさらに美味しく引き立てます。
一方、赤身本来のコクを味わうランプやイチボ、あるいはタレと卵黄が絡む「フォーコ焼」には、程よい酸味と華やかなアロマを持つミディアムボディ(メルローやピノ・ノワール、グルナッシュ系)を合わせることで、肉の繊細な甘みをマスキングすることなく上品にまとめ上げます。スタッフに好みのテイストを伝えるだけで、その日の肉の仕立てに最適なグラスを提案してもらえる点も初心者にとって心強い要素です。