back numberというバンド名の背景には、清水依与吏の人生を根底から揺るがした「生々しい失恋劇」が存在します。
高校時代、お笑い芸人を目指していた清水は、当時交際していた女性を別の男性に奪われるという痛烈な体験を味わいました。その相手がなんと「バンドマン」だったのです。「自分もバンドをやって彼女を見返してやる」「型落ちの男になってしまったけれど、いつか振り向かせたい」という激しい執念と悔しさが、音楽活動へ踏み切る直接の引き金となりました。
清水自身が当時の心境を手記やインタビューで次のように語っています。
「彼女にとって、振られた自分はもう過去の男、雑誌でいえば読まれなくなった『バックナンバー(back number)』のような存在。でも、型落ちになった男がどれだけカッコいい音楽を作れるか見せつけてやりたい」
2004年に群馬県内でバンドを結成した清水は、地元の楽器店「ダストボウル(DUST BOWL)伊勢崎店」のスタジオで練習を重ね、ライブハウス「前橋DYVER」や「高崎club FLEEZ」を拠点に活動を開始。メンバー脱退などの紆余曲折を経て、2005年に卓越した演奏技術を持つ小島和也を口説き落とし、2007年には介護福祉士として勤務していた栗原寿が合流。現在の黄金トリオが完成しました。