事態が決定的な局面を迎えたのは、連邦捜査局(FBI)による大規模な強制捜査だった。マイアミとロサンゼルスにあるコムズの邸宅に武装捜査官が突入し、多数の電子機器、大量の潤滑油、そして密室で行われていた行為の記録映像が押収された。この捜査結果に基づき、検察は性的人身売買、恐喝、強要、売春仲介などの重罪で彼を正式起訴した。
裁判の舞台となっているニューヨーク南地区連邦地方裁判所では、検察側と弁護側による熾烈な法廷闘争が繰り広げられている。保釈申請は拒否され、被告は拘置所に収監されたまま初公判を迎えることとなった。検察側は数十名におよぶ証人の証言と決定的な映像証拠を準備しており、性的人身売買を組織的に行っていた実態を証明する構えだ。最高刑として終身刑が科される可能性も取り沙汰されており、世紀の裁判の行方に世界中が固唾をのんで見守っている。