主犯格とされる田村瑠奈被告と、犯行を手助けしたとされる父の田村修被告。二人の関係性は、一般的な親子像からは大きくかけ離れていた。精神科医である父親が、なぜ娘の突飛で残忍な行動を止められず、むしろ犯行の準備や遺体の頭部持ち帰りを手助けするに至ったのか。この点こそが公判における最大の焦点となっている。
公判の過程で提出されたLINEのやり取りや家庭内での会話記録は、父親が娘を恐れ、同時にその過激な要求に応えようとする歪んだ関係を示していた。娘の異常な行動を制御するどころか、共犯的な立場へと自らを追い込んでいった父親の心理状態は、専門家にとっても解明が難しい闇を孕んでいる。