エンタメにとどまらない。政治や社会報道の現場でも、この波動は確実に広がっている。2026年夏の参議院選挙に向けた街頭演説では、各政党が候補者の最も激しいアジテーション部分だけを抽出し、高速で拡散させる専門チームを組織した。
しかし、ここには重大な側面が存在する。複雑な政策論争や背景の文脈がすべて削ぎ落とされ、相手を罵倒する発言や感情的な煽り文句だけが過剰に増幅されて届いてしまうからだ。大手メディアのベテラン記者は「深い議論ではなく、脊髄反射的な怒りや共感だけで政治が動かされかねない」と強い懸念を示す。