物語の精神的支柱であり、国家の危機に際して政財界の要人に電話をかけまくる栄おばあちゃん。一見すると「頼もしい肝っ玉当主」ですが、冷静にその言動を観察すると典型的な毒親・絶対君主の振る舞いが見え隠れします。
栄おばあちゃんは、自分の認めた価値観やメンツを最優先し、家族や周囲の人間を私情で動かします。「家族みんなでご飯を食べる」「諦めずに戦う」というメッセージは美談として包装されているものの、その実態は家長による絶対服従の強制です。彼女に逆らうことは陣内家において許されず、子どもや孫たちは逆らう選択肢すら奪われています。
さらに、一私人の権力とコネクションでインフラや公的機関を私的に動かす描写に対しても、「人命救助のためとはいえ、越権行為が過ぎてリアルに引く」「公私混同の極み」といった批判的な意見が少なくありません。カリスマ的な支配欲が美談化されている点に、多くの視聴者が引っ掛かりを覚えています。