ホテル業界関係者や防犯ジャーナリストが最も危惧しているのは、潜伏する盗撮デバイスの驚異的な小型化だ。レンズ径が1ミリ以下の超極小カメラでありながら、4K画質の高精細動画をリアルタイムで遠隔送信できる機器が海外マーケットで安価に流通している。コンセントの差込口、火災報知器の隙間、テレビのフレーム、エアコンの吸気口など、素人の目視確認では到底見つけ出せない場所に巧妙に埋め込まれているケースが大半を占める。
さらに恐ろしいのは、電源をバッテリーではなく客室内の常時配線から直接確保する手法が増えている点だ。これにより半永久的に稼働し続けることが可能となり、発覚までのタイムラグが数ヶ月に及ぶこともある。日常の清掃スタッフによる点検作業をすり抜ける巧妙なカモフラージュ技術が、被害の拡大に拍車をかけている。