メル画のブームを加速させた最大の要因は、『週刊少年ジャンプ』をはじめとする集英社のメガヒット作品群だった。特に『テニスの王子様』や『銀魂』といった作品は、個性的で魅力溢れるキャラクターが多数登場し、創作意欲を掻き立てる絶好の題材となった。ファンは彼らの口調や性格を緻密に分析し、本物と見紛うばかりの文面を創り出した。
さらにこのムーブメントは、オトメイトブランドに代表される乙女ゲームの興隆とも強く共鳴していく。ゲーム内のシナリオ体験と、日常的に使用する携帯メールのインターフェースが融合したメル画は、二次元と現実の境目を曖昧にする画期的な装置となったのである。