CD総売上枚数3700万枚を超えるZARDだが、その影響力はリアルタイム世代に留まらない。近年、ストリーミングサービスや動画プラットフォームを通じて90年代のJ-POPに魅了された10代・20代の間で、坂井泉水の存在が急速に神格化されている。タイパ重視のデジタルネイティブ世代が、あえて紙のメディアを手に取る現象が起きているのだ。
「負けないで」や「揺れる想い」といった応援歌が、先行きの見えない現代社会を生きる若者たちのバイブルとなっている。ビジュアルと音楽が地続きであるからこそ、彼女の姿を目に焼き付けたいという欲求が、今回の異例のヒットを後押ししていることは間違いない。