スープジャーを選ぶ上で最大の関心事となるのが「お昼休みにどれだけ温かい状態を保てるか」という保温効力です。主要メーカーであるサーモス、象印マホービン、タイガー魔法瓶、そしてアウトドア派に人気のスタンレーから主力モデルをピックアップし、実用環境を想定した温度変化を検証しました。
6時間経過後の保温テストにおいてトップクラスの熱保持力を発揮したのが象印の「SW-KAシリーズ」とサーモスの「JBRシリーズ」です。沸騰直後の熱湯を注ぎ、室温20℃で6時間静置した結果、両モデルともに62〜64℃前後をキープ。フタを開けた瞬間にしっかりと湯気が立ち上り、ハフハフと食べられる熱さを保ち続けました。真空断熱層の精度が高く、熱の逃げ道になりやすいフタ部分の断熱構造が優れている証拠です。
一方、タフなスチールボディが特徴のスタンレーは外壁が頑丈に設計されている反面、初期の放熱がやや早く約57℃に着地しました。猫舌の方やリゾットには十分な温度ですが、熱烈なアツアツ感を求めるなら国内魔法びんメーカーが優勢です。なお、夏場に冷製スープやサラダ、フルーツを持ち歩く保冷性能に関しては、全メーカーが10℃以下を維持し、冷たさの持続力では互角の数値を叩き出しています。
保温力を限界まで高める最大のコツは「注ぐ直前に1分間熱湯を入れて本体を予熱すること」です。このステップを踏むだけで、冷たいステンレスに熱を奪われるのを防ぎ、仕上がり温度が約5〜8℃向上します。