なぜニホンウナギは減り続けているのか。その根本的な原因を探るべく、海洋研究開発機構と大学の研究チームは、日本から約3,000キロ離れたマリアナ諸島沖の産卵場に向けて最新の無人探査船を投入した。
2026年最新の衛星データ解析によると、赤道付近で発生するエルニーニョ現象と局所的な海水温の上昇が、親ウナギの産卵場所を南へずらしている実態が明らかになった。卵から孵化し、レプトセファルスと呼ばれる薄い木の葉状の幼生となったウナギが、北赤道海流から黒潮へと乗り換える「交差点」の環境が変質しているのだ。海洋環境の微細な変化が、数千キロ離れた日本の食卓の運命を左右するという厳然たる事実が、データによって裏付けられた。