日本の政界で圧倒的な存在感を放つ二人、高市早苗と小池百合子。彼女たちの政治スタイルは対極に位置しながらも、メディア空間を支配する戦術においては奇妙なほど共通点が多い。自民党内で確固たる保守層の支持を集め、経済安全保障や防衛問題でタカ派的な独自色を打ち出す高市早苗。彼女の強みは、徹底的な政策オタクとも称されるほどの法案読解力と、コアなファン層をガッチリと掴むメッセージ力にある。
一方、都政という絶対的な基盤を盾に永田町へ常に牽制をかけ続ける小池百合子。キャッチフレーズ一つで世論を味方につけ、メディアのカメラの向きをコントロールする手腕は天才的だ。二人の距離感、そして言葉の裏に隠された意図を読み解くことなしに、現代の権力闘争を理解することはできない。保守派の旗手とパフォーマンスの女王、この二大潮流が衝突し、あるいは時に呼応するとき、日本の政治地図は激しく塗り替えられる。