フィギュアスケート界でトップ選手を育てるには、年間数千万円に及ぶ莫大な費用がかかる。コーチ代、振付料、リンク貸切費用、そして海外遠征費。まだ日本スケート連盟からの強化費支給が十分でなかったジュニア時代、浅田敏治氏は名古屋の繁華街で事業を営みながら、娘たちの夢を資金面で泥臭く支え続けていた。
中京大学のリンクを拠点に練習に明け暮れる浅田真央と浅田舞。二人が世界の頂点を目指すプロセスで、父親の存在は絶対的な経済的基盤だった。しかし、夜の街でのビジネスという背景や、後に報じられた様々なバッシングは、過酷な勝負の世界に身を置く家族に大きな影を落とすこととなる。