川崎・玉赤備の濃厚豚鶏つけめんに潜む中毒性と混雑回避術

川崎・玉赤備の濃厚豚鶏つけめんに潜む中毒性と混雑回避術

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川崎駅東口から徒歩数分、繁華街の入り口に位置する「つけめん玉 赤備」の前に立つと、まず漂ってくる芳醇な豚骨と鶏の香気気配に圧倒されます。オープン以来、幾多の競合店が近隣に参入しては淘汰されていくなかで、同店が常にトップランナーとして君臨し続ける背景には、徹底的に計算された「スープの多重構造」があります。

一般的な魚介豚骨つけ麺の多くが節系や煮干しの輪郭を前面に出すのに対し、赤備の真骨頂は豚骨の力強い重厚感と鶏白湯のまろやかなコクを高次元で融合させた「豚鶏(とんとり)スープ」にあります。大量のガラを砕けるまで強火で炊き込み、余分な臭みを徹底して排しながら旨味成分のみを凝縮。そこに秘伝の醤油ダレが加わることで、力強さと繊細な甘みが同居する唯一無二の味わいを実現しています。

さらに、スープの粘度に負けない存在感を放つのが、毎朝打ち立ての自家製極太ストレート麺です。小麦本来の豊かな香りと、噛み締めた瞬間に押し返すような強いコシ(弾力)を備えており、スープをしっかりと持ち上げながら喉越し良く滑り込みます。このスープと麺の緻密な力関係こそが、一口食べた瞬間に脳へ強烈な満足感を刻み込む最大の要因です。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。