悪食の指輪をめぐる最大の謎は、行方不明となっている前魔王デルキラとの関連性である。ファンの間では長年、「アリクレドル(Alicred)」という名前を逆から読むと「デルキラ(Derkila)」のアナグラムになるという事実が決定的な伏線として語られてきた。
入間の義理の祖父であり、魔界屈指の大悪魔であるサリヴァンは、この指輪の出自や特異性について多くを語ろうとしない。普段はおどけた好々爺として振る舞いながらも、指輪が放つ異常な魔力反応に対して見せる一瞬の鋭い眼光。サリヴァンがデルキラの側近であった歴史を鑑みれば、彼が入間に指輪を与えた、あるいは指輪が入間を選んだ現象そのものが、周到に用意された魔界再編の布石である可能性は極めて高い。
デルキラの魔力パターンと指輪から噴出するエネルギーの波長が酷似している描写も散見される。失われた王の魂、あるいは力の残滓がリングの中に封印されているのではないかという仮説は、物語の核心に直結する決定的なピースとなりつつある。