第1次魔法戦争の最中、闇の帝王ヴォルデモートの台頭に対抗すべく結成されたのが「不死鳥の騎士団」の起源である。当時集ったオリジナルメンバーの顔ぶれは勇敢そのものだったが、その結末はあまりにも過酷を極めた。
ハリーの両親であるジェームズとリリー・ポッターの死は広く知られているが、彼らだけではない。ロングボトム夫妻(フランクとアリス)は死喰い人の残虐な拷問により正気を奪われ、マキノン一家やボーンズ一家は血筋ごと抹殺された。エドガー・ボーンズ、マーリーン・マキノン、カラドック・ディアボーン、ベンジー・フェンウィック——彼らはいずれも戦火の犠牲となり、生きて終戦を迎えた創設メンバーは半分にも満たなかった。
写真に収まる若き日の笑顔の裏に潜んでいたのは、いつ誰が命を落とすか分からない極限の恐怖だった。生き残った者たちもまた、深い喪失感とトラウマを抱えながら、束の間の平和を生きることになる。