ネギを切ったときにツンと鼻を突く刺激臭と辛味の正体は、硫黄化合物である「アリシン(硫化アリル)」です。この成分は細胞が破壊されたときに酵素の働きで生成されます。
「辛いネギが苦手だから」と長時間水にさらす家庭が多く見られますが、調理科学の観点からは注意が必要です。ネギの辛味抜きで水にさらす際、長時間の放置はビタミンB1やビタミンC、水溶性のアリシンが水中に大量流出してしまい、ネギ本来の栄養価や風味が損なわれてしまいます。
【検証された最適な水さらし手順】
- 白髪ネギや小口切りにしたネギをボウルに張った冷水(氷水がベスト)に浸す時間は2〜3分以内に留める。
- 指先で軽く揉むようにほぐし、余分なぬめりと強烈な揮発成分を水に移す。
- 素早くザルに上げ、キッチンペーパーで包んで水分を徹底的に吸い取る。
この短時間の処理により、シャキッとしたみずみずしい食感を残しつつ、角の取れた上品な辛味へと昇華させることができます。