会場に一歩足を踏み入れると、まず目を奪われるのが、高さ10メートルを超える巨大なクリスマスツリーだ。しかし、よく見るとその飾り付けは一風変わっている。きらびやかなガラス玉に混じって、金沢の伝統工芸である「金箔」をあしらったオーナメントや、水引細工で作られた繊細な星たちが夜空に浮かび上がっているのだ。
「ヨーロッパのクリスマス文化をそのまま持ってくるのではなく、金沢のアイデンティティを重ね合わせたかった」と、企画に携わった地元デザイナーは語る。ヒノキの香りが漂う木製小屋(ヒュッテ)では、九谷焼のマグカップで提供されるホットチョコレートが人気を博しており、伝統とモダンが見事に調和した空間が広がっている。