ネット上のまとめサイトや解説記事では、「人権作文は社会問題を調べて意見を書けばよい」と解説されていることがあります。しかし、これは明確な誤りであり、典型的な落選パターンを生む原因となっています。
人権作文の評価基準において減点対象となりやすい「3大NGパターン」を整理しておきましょう。
- 1. 調べ学習のレポート化:「ユニセフの報告によると〜」「SDGsの第5目標では〜」と統計やニュースの引用ばかりが続き、本人の体験が数行しか書かれていない作文。
- 2. 説教くさい正論の押し付け:「みんなが思いやりを持てば世界は平和になるはずだ」といった具体性のないスローガンを繰り返す作文。
- 3. フィクション(嘘の体験談):受賞したいがために、身に覚えのない障がい者介助や劇的な差別体験を捏造した作文。審査員は毎年何千本もの原稿を見ているため、借り物の言葉や作為的なエピソードは一目で見抜かれます。
重要なのは、「大きな社会問題」を語ることではなく、「小さな自分の視点」を社会問題と接続することです。たとえば「弟とのおもちゃの取り合い」という極めて個人的な出来事であっても、「相手の立場を想像する労力を怠ったこと」という本質を捉え直せば、立派な人権作文へと成立します。