八幡信仰において、なぜ鳩が「神の使い」とみなされるようになったのか。その起源は古く、宇佐神宮や石清水八幡宮から八幡神を勧請する際、鳩が道案内をしたという伝説に由来する。戦国時代の武将たちも、陣中に鳩が飛来すると「神のご加護による勝利の兆し」として大いに士気を高めたと伝えられている。
頼朝をはじめとする鎌倉武士たちもまた、この鳥を勝運や平和の象徴として敬った。戦乱の世が終わり、平穏な時代へと移行する中で、武勇の象徴だった鳩は次第に地域の人々の暮らしや信仰と結びつき、平和への祈りを込めた身近な存在へと変化していった。