「毎朝アイロンいらず」という甘い言葉に惹かれてオーダーしたものの、仕上がった鏡を見て絶句する――。SNSやQ&Aサイトでも頻繁に目にするのが、「昭和のパーマヘアのようになってしまった」「実年齢より老けて見える」という悲痛な声です。取材に応じた銀座のトップスタイリストは、この現象が起きる背景には毛先に対するカールの回転数と位置のズレがあると指摘します。
現代の洗練されたボブに必要なのは、毛先に「Jカール(半回転〜1回転)」の丸みをつける質感です。しかし、パーマのかかりが弱いことを過度に警戒した美容師が細いロッドで巻いたり、根元近くまで巻き込んで「Sカール(1.5回転以上)」をつけてしまうと、横に過度なボリュームが生まれます。これが、俗に言う「参観日のお母さん風」や「ヘルメットシルエット」を引き起こす最大の元凶です。
さらに見逃せないのが、髪のツヤとまとまりの喪失です。パーマ液による過剰なアルカリダメージで毛先が乾燥して広がると、光をきれいに反射できず、疲れた印象を与えてしまいます。若々しく軽やかな内巻きボブを成立させる絶対条件は、「カールは毛先1回転のみ」「ツヤを損なわない低ダメージ施術」の2点に集約されます。