製薬会社が発行し、医師や薬剤師が確認する医薬品の公式説明書であるカロナールの添付文書にも、アルコールに関する明確な警告が記載されています。
添付文書の「特定の背景を有する患者に関する注意」の項目には、アルコールを慢性的に多量摂取している患者について、「肝代謝酵素が誘導され、アセトアミノフェンから肝毒性を持つ中間代謝物への生成が促進され、肝障害を生じやすくなる」旨が明記されています。
日常的にお酒を嗜む習慣がある人は、CYP2E1が常に高活性な状態にあります。そのため、特別な暴飲をしなくても、普段通りの飲酒と普段通りの薬の服用だけで、許容量を超えた毒性が発生してしまうケースがあるのです。医療現場で処方時に「お酒は控えてください」と必ず念押しされるのは、こうした確固たる医学的根拠が存在するからです。