吉田拓郎が爆発的なブームを巻き起こした1970年代初頭、日本の音楽シーンは大きな転換期を迎えていた。かつてアングラカルチャーの域を出なかったフォークソングを、一気にメジャーシーンへと押し上げたのが、エレックレコードからリリースされた大ヒットシングル『結婚しようよ』であった。
髪を伸ばし、ジーンズ姿で等身大の愛を歌う姿は若者たちの熱狂的な支持を獲得。自らの結婚生活や家庭への憧れが投影されたこの楽曲は、昭和の若者文化そのものを書き換えた。プライベートでの出会いや別れもまた、彼の溢れ出るソングライティングの原動力となっていたのだ。