かつてオタクカルチャーの聖地として名を馳せた秋葉原や中野ブロードウェイも、その様相を大きく変えている。円安を背景とした外国人観光客の爆発的な増加により、これらの街は「ディープな趣味の街」から「世界的な観光地」へと脱皮を遂げた。それに伴い、街全体の景観や店舗の構成にも「国際基準」のクリーンさが求められるようになっている。
外国人観光客が家族連れで訪れる大通り沿いのビルから、過激な表現を伴う看板やディスプレイが急速に姿を消している。かつては雑多でカオスな魅力に満ちていたエリアが、観光資本の流入によって均一化され、牙を抜かれたような印象を与えるのは否めない。これもまた、グローバル化がもたらした必然の代償なのだろう。