この年の議論を語る上で、避けては通れない金字塔が存在する。それが『アステカ-太陽の紋章-』だ。かつて4号機時代に一世を風靡した伝説の名機が、満を持して復活するというニュースに、オールドファンは胸を躍らせた。しかし、蓋を開けてみればそこに待っていたのは、あまりにも残酷な現実だった。
業界初と銘打たれた「プロジェクションマッピング」を搭載した大型筐体は、無駄に眩しく、肝心の液晶画面が見づらいという致命的な欠陥を抱えていた。さらに、肝心のゲーム性は単調極まりなく、かつての名機の面影は微塵もない。期待が大きかった分、ユーザーの落胆は怒りへと変わり、同機はまたたく間にホールの通路を飾る「置物」と化した。