人類の進化はなぜ起きた?最新研究で覆る常識と未来の姿の真相に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
人類進化の700万年を理解するうえで不可欠なのが、猿人(えんじん)・原人(げんじん)・旧人(きゅうじん)・新人(しんじん)という4段階の基本区分だ。かつては前段階の種が滅びて次の種へバトンタッチしたと考えられていたが、現在の編年体系では各系統が長い重複期間を持ちながら併存していた事実が証明されている。
進化段階(代表種)生存年代・平均脳容積主な身体特徴と生活技術人類史における決定的な意義猿人
(アウストラロピテクス等)約700万年前〜約200万年前
約400〜500cc(チンパンジー並み)直立二足歩行の開始。犬歯の縮小。ごく初期の粗削りな礫石器(オルドワン石器)を使用。手を開放し、長距離移動を可能にした人類進化の出発点。原人
(ホモ・エレクトス等)約190万年前〜約10万年前
約800〜1,200cc(現代人の約7割)完全な直立歩行と長距離走。アシュール文化(握斧)。火の利用の本格化。アフリカを出てユーラシア全域へ拡散(第1回出アフリカ)。火食による脳発達を促進。旧人
(ネアンデルタール人等)約40万年前〜約4万年前
約1,400〜1,600cc(現生人類より大)屈強な骨格と寒冷地適応。ルヴァロワ技法による剥片石器。死者の埋葬文化や装飾品。高い知性と感情を持ち、ホモ・サピエンスと交雑して現代人に遺伝子を遺した。新人
(ホモ・サピエンス)約30万年前〜現在
約1,350〜1,450cc(球状の頭蓋骨)喉の構造変化による複雑な音声言語。洞窟壁画などの象徴芸術。高度な細石刃技術。「認知革命」により虚構(神話・貨幣・法)を共有し、地球全域を制覇。
人類の歴史の99%以上は、チンパンジーとほぼ変わらない脳容積のまま経過した。急激な知能の爆発が起きたのは、原人以降のわずか200万年足らずの出来事である点が、進化年表から読み取れる最大の驚きといえる。