のと里山空港は輪島市・穴水町・能登町にまたがる内陸の高台に位置しており、降機後の「二次交通の確保」が旅程の成否を分けます。新幹線が開通した金沢駅経由に比べ、奥能登エリアへの物理的距離は圧倒的に近いものの、現地の公共交通機関の特性を把握しておくことが極めて重要です。
奥能登各地への最も合理的かつ利用価値が高い移動手段が、事前予約制の乗合タクシー「ふるさとタクシー」です。航空便の発着時間に合わせて運行され、輪島市街地、珠洲市、能登町、穴水町などの各指定エリアと空港間をドア・ツー・ドアで結びます。一般のタクシーをチャーターする場合に比べ、定額料金(片道1,300円〜2,800円程度、目的地により変動)で格安に移動できるため、地元住民から観光客・復興関係者まで幅広く支持されています。ただし、利用前日の夕方までに電話予約が必要となるため、当日飛び込みでの利用は原則できません。
一方、路線バスおよび特急バスに関しては、穴水駅や輪島マリンタウン、珠洲方面を結ぶ北鉄奥能登バスなどの路線が運行されています。航空便の到着時刻に接続している便もありますが、便数が限られているため、事前に北陸鉄道グループの最新時刻表を照合しておく必要があります。
自由度の高い移動を求める旅行者にとって、レンタカーの事前予約は最優先事項です。空港ターミナル内にトヨタレンタカー、日産レンタカー、ニッポンレンタカーなどの受付カウンターが整っていますが、復旧・復興関連のビジネス需要や週末の観光利用が重なる日程では、現地配備車両が数週間前から満車になる事例が頻発しています。航空券を手配した段階で即座にレンタカーを押さえるのが鉄則です。