この楽曲のポテンシャルを爆発させた大きな要素が、テレビ朝日系で放送されたヒットドラマ『味いちもんめ』の主題歌起用だった。若き料理人・伊橋悟の成長を描いたこのドラマで主演を務めたのは、当時アイドルとして圧倒的な輝きを放ち始めていた中居正広である。料理修業という厳しい現実に向き合う主人公の泥臭い葛藤と、大黒摩季が紡ぐ泥臭くも力強い歌詞の世界観が見事にシンクロした。
当時のドラマ制作現場では、単なるタイアップを超えた楽曲のリアリティが求められていた。板前の世界という男社会で奮闘する主人公の汗と涙に、都会で生きる女性の切ない恋愛模様が重なり合う。この異色の組み合わせが生み出したシナジーは、世代を超えて全国の茶の間に深い印象を刻みつけることとなった。