政治用語としての熱気が冷めた平成以降、若年層の日常会話において「日和る」の意味はさらなる変質を遂げました。本来の日和見主義が指す「有利な側につく打算性」から、単に「怖気づく」「プレッシャーに負けて逃げる」「弱気になる」といった心理状態を表すスラングへとスライドしていったのです。
この意味変化を決定づけ、全世代的な認知度へ押し上げたのが、2026年に社会現象となったアニメ・漫画『東京卍リベンジャーズ』です。作中の主要キャラクターであるマイキー(佐野万次郎)が放った「ひよってるやついる?いねえよなぁ!!!」という名台詞が元ネタとなり、TikTokやX(旧Twitter)などのSNSを通じて爆発的に拡散されました。
この流行によって、「日和る=ビビる・気後れする」という解釈が10代〜20代を中心に完全に定着しました。しかし、伝統的な日本語の文脈を重んじる層やビジネスパーソンとの間には、依然として以下のような認識のズレが存在します。