目の前に広がる錦江湾は、実は世界でも稀に見るユニークな海だ。活火山である桜島を抱き、浅瀬から一気に水深200メートル以上の深海へと落ち込む。この特殊な地形が、多様な生命を育んでいる。「つながる海」エリアでは、そんな地元の海を切り取ったかのようなリアルな展示が並ぶ。
特に子供たちの目を釘付けにしているのが、干潟の生き物たちを観察できるタッチプールだ。泥の中に隠れるカニや、ユーモラスな動きをするトビハゼたち。単に見せるだけでなく、錦江湾の環境保全に向けたメッセージも自然な形で伝わってくる。派手な演出の裏にある、こうした真摯な教育的アプローチこそが、この水族館の信頼性を支えているのだろう。