だが、その調和はあまりにも突然、そして残酷な形で崩れ去る。2026年2月、週刊誌のスクープによって豊田氏の不倫問題が白日の下に晒された。折しも日本中がコロナ禍の緊急事態宣言下にあり、医療の逼迫が連日報じられていた最中である。オンライン診療をはじめとする公衆衛生の最前線に立つべき医療ベンチャーのトップが、私生活で倫理に反する行動をとっていたという事実は、社会的な失望を決定づけた。
何より残酷だったのは、小川アナ自身がキャスターとして、連夜スタジオから感染拡大への警戒や自粛の重要性を国民に向けて呼びかけていたことだ。身内の不祥事という形で自らの言葉の説得力を揺るがされかねない極限のプレッシャーの中、彼女は番組内で毅然とした態度を崩さず、ニュースを伝え続けた。裏切りへの失望と報道人としてのプロ意識。水面下で進められた協議の末、報道からわずか数カ月後の2026年6月、二人の婚姻関係は正式にピリオドを打つこととなった。