調理器具のレビューや検証コミュニティにおけるユーザーの声をつぶさに分析すると、使い始めの1〜2週間で評価が真っ二つに分かれる傾向が顕著です。
挫折したユーザーからは「火加減を弱火にしても餃子の皮が底に張り付いてボロボロになった」「洗うたびに金タワシで格闘するのがストレス」といった不満が寄せられます。これに対し、継続して使いこなしているユーザーの証言からは明確な共通点が見出せます。
「予熱時に水滴がツルツルとボール状に踊るまで絶対に油を入れないというルールを徹底した瞬間から、餃子もホットケーキも羽が立って綺麗に剥がれるようになった。何より、フッ素コーティングが剥がれるストレスから一生解放されたのが最大のメリット」
プロの厨房現場でも、ステンレスパンは強火で肉の表面を一気に焼き固め、旨味の肉汁(シュック)をフライパンに残してそのままワインでデグラッセし、極上のソースを作るという工程に不可欠です。ステンレスの「適度に食材と反応し、熱を蓄える」という性質は、欠点ではなく料理を一段階引き上げるための特長なのです。