フジテレビの月9枠で放送された『ナイト・ドクター』は、医療現場の過酷な現実に切り込んだ意欲作だった。夜間救急専門の医師チームという特殊な設定の中、波瑠が演じた朝倉美月は、理想と現実の狭間で葛藤しながらも命を諦めない強い意志を宿していた。
群像劇としての厚みを持たせつつ、医療ドラマ特有の緊迫した手技や緊迫した会話劇を一切淀みなくこなす。夜間勤務という過酷な労働環境に立ち向かう若き医師たちのリアリティは、彼女の確かな演技力があってこそ成立した。同世代の実力派キャスト陣とのチームワークも話題を呼び、ジャンルの新たな地平を切り拓いた作品として記憶されている。