旧統一教会における「祝福結婚」は、単なる二人の愛の誓いではない。それはアダムとエバの堕落によって全人類に宿ったとされる「原罪」を根絶し、神の血統へと転換するための決定的な宗教儀礼とされる。そのクライマックスに置かれているのが、結婚式を終えた新婚夫婦が3日間にわたって段階的に遂行する性行為の儀式、すなわち「3日行事」だ。
この儀礼では、性行為の位置や体位、事前の祈り、さらには教団から支給される聖塩や聖酒を用いた清めの作法に至るまで、驚くほど細緻なマニュアルが存在する。最初の2日間は女性が主導権を握り、3日目に男性が主導する形をとるなど、教義上の階層関係が厳格に模倣される。当事者にとっては、性的な営みというよりも、神への服従を試される神聖な試練として課されていた。