本作のもう一つの大きな注目点は、邦画界を代表するライバル会社である松竹と東映が歴史的なタッグを組んだ点にある。本来であれば相反する二大邦画スタジオが共同で手掛けた特撮映画というプロジェクト自体、日本映画史において極めて異例の試みであった。
CGVFX技術や美術セットのクオリティは極めて高く、横たわる大怪獣のリアルな質感や爆破シーンの迫力は一見の価値がある。特撮映画としてのクオリティを極限まで高めつつ、内容はナンセンスコメディというアンバランスさこそが、制作陣が仕掛けた最大の実験だったと言えるだろう。