この騒動において、もっとも過酷な立ち位置に追い込まれたのが、お笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣である。妻を奪われた被害者でありながら、騒動発覚時には狂言のような怒りを見せることなく、冷静かつ大人の対応を貫いた柴田の姿勢は多くの人々を驚かせた。彼の見せた神対応は、加藤の会見での狼狽ぶりと鮮明なコントラストを成していた。
二人の間に存在した人間関係は、あまりにも皮肉な運命によって引き裂かれた。友として付き合っていた人物に家庭を壊された傷は計り知れない。それでも柴田は、メディアの質問に対して毅然と答えつつ、元妻や子供たちの将来を最優先に考えた言動に終始した。この対応によって柴田への同情と賛辞が集まる一方、加藤に対する批判の矛先は一層鋭さを増すこととなった。