20世紀半ば、折り紙は精神的な象徴として国境を越える力を持った。広島原爆の被爆による白血病と闘いながら、薬の包み紙で千羽鶴を折り続けた少女・佐々木禎子の物語は、世界中の人々の心を揺さぶった。彼女の死をきっかけに造られた「原爆の子の像」には、今も世界中から年間数百万本もの折り鶴が届き続けている。
この祈りの文化を次世代へと受け継ぎ、指導者の育成や普及活動を力強く後押ししてきたのが日本折紙協会だ。彼らは単に折り方を教えるだけでなく、折り紙が持つ平和へのメッセージや精神的な癒やしの力を世界へ発信し続けている。