近年、演者たちのスタイルはかつてないほど自由で柔軟になっている。漫才の舞台にコントの要素を果敢に取り入れたり、逆にコントの中でメタ的な会話劇を展開したりと、従来のフォーマットに縛られない新世代が急増中だ。観客の目が肥えてきたからこそ、定型文的な展開を裏切る知的な仕掛けや、日常の微細な違和感をすくい取る鋭い視点が評価される時代になった。
テレビの裏側で関係者が注目しているのは、SNSやライブハウスでカルト的な人気を集める「ノーマークの若手たち」だ。テレビのコンプライアンスが厳格化する中で、エッジの効いた毒のあるネタや実験的なライブを武器にする若手が、口コミで確実にファン層を拡大している。数ヶ月後には地上波を席巻しているかもしれないブレイク寸前の才能たちが、すでに地下ライブの現場で熱い視線を浴びている。