本場所で繰り広げられる15日間の戦い。その根幹にあるのは「勝ち越し」と「負け越し」の明確な境界線だ。原則として8勝7敗以上の勝ち越しを決めれば番付が上がり、7勝8敗以下の負け越しを喫すれば下降を余儀なくされる。しかし、単に白星が黒星を上回れば良いという単純な話ではない。
昇進や降格の幅は、挙げた勝ち星の「勝ち越し数(白星−黒星)」と現在の番付位置、さらに周りの力士の成績との兼ね合いによってミリ単位で変動する。例えば前頭筆頭での8勝7敗と、前頭15枚目での12勝3敗では、当然ながら次場所に跳ね上がる枚数が大きく異なってくる。対戦相手の格や、その場所の幕内全体の星取り状況も計算に組み込まれるため、数値通りにいかない人間模様のドラマが生まれるのだ。