東京メトロ千代田線の千駄木駅から徒歩ですぐの好立地にありながら、ビルの階段を降りるとそこには外の喧騒から完全に隔絶された親密な暗がりが広がっています。千駄木 バーイッシーの愛称で親しまれる「bar isshee」は、店主のisshee氏が個人で切り盛りするインディペンデントな実験音楽スペースです。
店内のキャパシティは十数人から20人程度と極めてコンパクト。ステージと客席の境界はほぼフラットであり、演奏者の息遣い、機材の微細なノイズ、指先の擦れる音までがダイレクトにオーディエンスへ届きます。ここでは商業的なポピュラーソングが流れることはなく、即興演奏のライブやノイズ・実験音楽、モジュラーシンセによる電子音響、自作楽器を用いたパフォーマンスなど、既成概念を覆す前衛表現が連日展開されています。
2026年現在も、アンダーグラウンドシーンの最前線を走るベテランから気鋭の若手表現者、さらには来日中の海外アーティストがゲリラ的に出演するなど、インディペンデントな音楽文化を支えるインフラとしての存在感は揺るぎません。