1980年代後半、芸能界を駆け巡った電撃ニュースは、まさに日本中を騒然とさせた。若くして日本映画界の頂点へと上り詰めていた原田美枝子が選んだ伴侶は、日本初のミリオンセラー・フォークソングを生み出した伝説的ミュージシャン、マイク眞木だった。当時、18歳という年齢差はもちろんのこと、都会的な洗練をまとった女優と、自然を愛し自由奔放な暮らしを営むマイク眞木との組み合わせは、あまりにも対照的に映った。
千葉県のマリンリゾート地帯に拠点を置き、海と自然に囲まれた環境の中で二人は家庭生活をスタートさせた。慌ただしい撮影現場と自然豊かな自宅を行き来する日々の中で、3人の子供たちを授かる。しかし、1999年に12年間の婚姻関係へ静かに幕が下ろされた。世間は「すれ違い」や「価値観の相違」と浮足立った報道を重ねたが、真実はもっとシンプルで、互いの生き方を尊重し合った結果の決断だった。
二人の関係者は語る。「憎しみ合っての別れでは決してなかった。子供たちが成長する過程で、それぞれが歩むべき人生のベクトルを再確認した末の前向きな卒業だった」と。争いによる愛の破綻ではなく、成熟した大人同士の選択だったことが、その後の二人の穏やかな関係性にも表れている。