では、生物学的に見てこの猛烈な覚醒状態は何によって引き起こされるのだろうか。動物行動学の専門家に話を聞いた。
「最大の要因は、捕食者としての血が突然騒ぎ出すことにあります」と解説するのは、東京猫行動科学研究所の副所長を務める山路健太教授だ。「猫は本来、薄明薄暮性の動物。夜明け前や夕暮れ時に最も活発になります。室内飼いの環境では、日中に蓄積された余剰エネルギーが一気に爆発するポイントが存在するのです。さらに、排泄直後に副交感神経から交感神経へ急激に切り替わる生理現象も、この過熱状態に拍車をかけます」