県南部の中尊寺や毛越寺を擁する平泉地域では、世界遺産平泉保存管理計画の見直しが進められている。歴史的景観の厳格な保護と、増加する国内外の観光客をどのように調和させるか。オーバーツーリズムの懸念を未然に防ぎつつ、地域経済への確かな還元を生み出すためのバランス調整が続けられている。
周辺の景観条例の強化や、環境負荷を低減する交通アクセスの再編など、地元住民と行政が一体となった対話が実を結びつつある。過去の栄華を伝える遺産を後世へ継承するだけでなく、現代の地域コミュニティが誇りを持って暮らせる町づくりへの挑戦は、全国の歴史都市からも熱い視線を集めている。