一方のパシフィック・リーグは、まさに「魔境」と呼ぶにふさわしい大混戦を呈している。各球団の戦力差が極めて小さく、5位や最下位に沈んでいたチームが突如として怒涛の進撃を見せるなど、順位表の予測がまったくつかない。
そのなかで、圧倒的な存在感を放ち続けているのが佐々木朗希だ。彼がマウンドに登板する試合は、相手打線にとって絶望的な壁となる。160キロを超える剛速球と切れ味鋭いフォークボールは、単に相手をねじ伏せるだけでなく、味方ベンチ全体に「今日は絶対に勝てる」という揺るぎない確信を植え付ける。
エースがもたらすカード頭の勝利は、後続の先発陣にかかる重圧を劇的に軽減する。パ・リーグ特有のパワーヒッターたちをねじ伏せる怪腕の投球内容が、週間ごとの順位変動に決定的な影響を与えているのは疑いようのない事実だ。