試合序盤は相手先発の変則的なチェンジアップに苦しみ、打線全体が沈黙。大谷翔平も第1打席は見逃し三振、第2打席は痛烈な当たりながらもセカンド正面のライナーに倒れていた。重苦しい空気が漂う中、試合が動いたのは終盤7回裏、1点を追う場面だ。
ワンアウト一・三塁の好機で巡ってきた第4打席。相手ベンチはマウンドに剛腕リリーフを送り込み、力勝負を挑んできた。初球の外角スライダーをきっちり見送り、続く2球目の厳しいボールをファウル。そして投じられた4球目だった。高めの158キロを完璧に振り抜くと、打球初速は驚異の116マイル(約186.7km/h)を記録。打った瞬間に確信歩きを見せる特大の逆転3ランとなり、試合の主導権を一気に手繰り寄せた。
全4打席の成績は、4打数2安打3打点1本塁打1四球。数字以上の重みを持つ一打が、チームを土壇場での逆転勝利へと導いた。