長野地方裁判所で進められた公判では、検察側によって被告の秘められた私生活と多面的な顔が明らかにされた。地域社会や議会では誠実な夫・経営者として振る舞っていた丸山被告だったが、その裏では複数の女性との不倫関係が長年にわたり続いていたという。交際費の増大に加え、酒造会社の経営不振という重圧が被告を経済的に追い詰めていた。
法廷で提示された新事実のなかでも特に衝撃を与えたのは、希美さんに掛けられていた生命保険金や資産継承問題、そして不倫相手との関係を優先させようとした身勝手な欲望の存在だった。離婚に伴う政治的・社会的立場の失脚と金銭的損失を恐れた結果、妻を殺害するという極端な選択に至ったと検察側は断定。公判が進むにつれ、供述を変転させ無実を強弁する被告の態度に対し、傍聴席からは落胆と憤りの声が漏れた。