日本のスナック史を紐解くと、そこには一人の男の執念があった。創業者の小池和夫だ。まだポテトチップスがアメリカ進駐軍向けなど一部でしか知られていなかった昭和30年代、飲食店で偶然口にしたその味に衝撃を受けた小池は、「これを日本人の口に合うお菓子として全国に広めたい」と決意した。
試行錯誤の末にたどり着いたのが、日本の伝統的な調味料である塩と海苔を組み合わせた風味だった。質の高い日本産馬鈴薯を原料に選び、薄切りにしたジャガイモを丁寧に揚げる。1962年に誕生したこの味わいは、爆発的なヒットを記録。日本人の味覚に寄り添ったポテトチップスの原点として、いまも脈々と受け継がれている。